毛と共に先細るデトックスパワー

毛髪が十分にあるとき、「人に毛髪はなぜ必要か」という疑問を、あまり抱かないでしょう。

健康と髪の毛は、失ってみてはじめて、そのありがたさがわかるものです。

毛髪は、頭部の保温、皮膚の保護に加えて、外部の変化を察知するセンサー機能(毛髪自体には神経はないのに、風で揺れるのがわかる)、さらに有害物質、特に重金属などの排地、すなわち解毒(デトックス)などの役割を担っていると考えられています。

毛髪の役割の中でも、解毒は、特に健康維持のために重要です。

重金属中毒や薬物中毒の診断では、毛髪に含まれているこれらの物質の濃度を調べることからも、デトックスにおける毛髪の関与の重要性がおわかりでしょう。

人の毛髪は、他の霊長類のそれに比べて、太く、長く、そしてより多くのメラニン色素を含んでいます。

これは、人の進化の過程で獲得した特性のようです。

海岸や川岸で長く暮らしていた人たちは、魚を主食としていました。

魚を食べることで、魚に含まれていた重金属も一緒に体内に取り込んでしまいます。

けれども毛髪を持つことで、取り込んだ重金属を体外へ排他することができるのです。

もっと詳しく説明しますと、摂取した重金属は、血管が密に存在する毛根に運ばれ、そこで毛髪中のメラニン色素に結合されます。

毛髪の毛母細胞の増殖速度は、骨髄の中の血液の元になる細胞の次に高く、摂取された重金属は、速やかに毛髪に濃縮され、体外へ排地されることになります。

確かに、魚をたくさん食べる漁師たちは、このデトックス機能が促進されているのか、薄毛の人はあまり見かけないような気がします。

しかも漁師の人たちでは、心筋梗塞、脳血管疾患、および悪性腫蕩などによる死亡率が、一般の死亡率よりも低いことが報告されているので、デトックス機能を高めることは、健康維持に重要であると考えられます。

ぶどうなどの果物には、ポリフェノールという一群の物質が含まれています。

この代表的なものに、後の赤ワインのところでご紹介する、レスベラトロールがあります。

これは、ぶどうなどに紫外線が多く当たれば当たるほどたくさん作られ、紫外線による傷害を防ぐ効果を持つ、いわば、ぶどうにとっての自己防衛物質なのです。

メラニンも、人の皮膚に紫外線が当たるとたくさん作られます。

そのためメラニンは、人にとってのポリフェノールであり、植物の場合と同様に、紫外線から肌を守るほか、酸化物質や重金属などの有害物質を結合し、体外へ排植する作用を持っています。

皮膚が赤く腫れるほどの日焼けは問題ですが、やはり、小麦色の肌の人は、健康的であるとも言えそうです。

このような毛髪に含まれるメラニンの解毒作用や生体防御作用などを考えると、薄毛の人は、そうでない人に比べて、重金属などを体外へ排池するデトックス能力が低下している可能性があります。

マグロなどの大型魚は、海の魚の食物連鎖の中で上位にあり、重金属が蓄積されやすくなっています。

もし、あなたが薄毛に悩んでいて、さらにマグロ好きで、よく食べているなら、食べすぎには注意が必要かもしれません。

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