根菜類の凄いデトックスパワー

ゴボウなどの根菜類は、体を温める、便秘に効く、さらに更年期障害にも効果があると言われており、冷え性の女性は好んで食べるようです。
なぜ、棋菜類は体を温めるのでしょうか?
それには、根菜類に含まれ、人の体内では消化されないイヌリンという多糖類が重要な役割を担っています。

簡単に言えば、イヌリンは、人が消化できない異物なので、体が早く体外へ排地しようとするため、そのデトックスパワーを増加させるからなのです。
イヌリンを摂取すると、胃や腸の知覚神経が刺激され、まず、腸の動きを活発にするプロスタグランジンが増加します。
これは難消化物質イヌリンを体外へ排植するデトックスパワーを作動させることになります。

このとき、便秘が改善すると共に全身でIGF-Iが作られるのです。
IGF-Iは、脂肪を燃やして熱産生を高めるタンパク質を増やすので、根菜類を食べると体が温まります。
また、全身でIGF-Iが増えるので、当然、育毛も期待できることになります。

これまで、イヌリンは人の消化酵素では消化されず、ピフィズス菌などの善玉腸内細菌で分解されるので(つまり、これらの腸内細菌の餌になる)、これらの菌の働きを活発にすることが知られています。
その結果、腸内環境が改善し、便秘が治るなどの効果が現れると考えられてきました。
後で述べるように、発酵で生成される物質の多くは、IGF-Iを増やす作用を持っています。
したがって、異物イヌリンが引き起こす、デトックス効果と腸内での発酵が、体内でIGF-Iを増やして、便秘の改善、免疫機能の増強、生活習慣病の抑制、さらに美肌、育毛効果などを発揮するのでしょう。

根菜類を食べることによる更年期障害の改善も、IGF-Iの増加作用から説明ができます。
更年期障害は、閉経前後の5年間に見られ、自律神経失調症状(顔の火照り、のぼせ、異常発汗など)、不安、うつ、記銘力低下、高血圧、高脂血症、そして骨粗悲症などのさまざまな体の不調が見られるもので、同時に、この時期には、脱毛も認められます。

更年期障害の原因は、卵巣の働きの低下によるエストロゲンの減少です。
前に述べたように、エストロゲンは、IGF-Iを作らせる、CGRPという知覚神経に含まれる物質を増やします。
従って、エストロゲンが低下すると、知覚神経の働きが悪くなり、IGF-Iが低下します。

このような観点から、前述の更年期障害の症状がなぜ起こるかを考えてみると、知覚神経機能低下によるIGF-Iの減少が関連しているためと説明できます。
前に述べたように、胃腸の知覚神経を刺激すると、自律神経も刺激されるので、イヌリンを含む根菜類を食べると、自律神経失調症状が改善されると考えられます。

更年期障害の治療では、エストロゲンを投与するホルモン補充療法もありますが、血栓症や乳がんなどの副作用を考えると、やはり、食べ物で症状を改善できるなら、それが理想的でしょう。

更年期になると乳がんを発症する頻度も高くなります。
卵巣でのエストロゲンの産生が低下すると、脳下垂体から、エストロゲンをもっと作れという指令を持った卵胞刺激ホルモンの分泌が高まります。
卵巣では、もうエストロゲンは作れませんが、卵胞刺激ホルモンは、卵巣以外に、全身の脂肪組織、肝臓、筋肉、および脳で、エストロゲンを作るアロマターゼという酵素を増やし、卵巣以外でエストロゲンを作らせます。

ちょっとぽっちゃりした中年の女性の方が、やせている同年齢の女性よりも、しわやたるみが少ないのは、脂肪組織でエストロゲンが作られているからでしょう。
しかし、肥満は乳がん発症のリスクファクターになります。

それは、以下の理由によります。
乳腺の脂肪組織でも、更年期になるとアロマターゼが増え、エストロゲンが作られることになります。
乳腺で、もし乳がんのもとになるがん細胞が発生すると、乳腺のアロマターゼの作用によりできたエストロゲンで、その増殖が促進されるのです。
脂肪組織が多いと、当然、アロマターゼの量も多く、乳がん発生の確率は高くなると考えられます。

IGF-Iは、エストロゲンを作るアロマターゼの増加を抑制することが知られています。
したがって、根菜類を食べて、イヌリンが胃や腸の知覚神経を刺激して、全身でIGF-Iを増やすと、その結果、更年期に伴う症状の改善、育毛、さらに指肪組織のアロマターゼの増加を抑えて、乳がんの発症をも予防するなどの効果が期待できることになります。

男性にも更年期があるようです。
しかし、女性のエストロゲンの低下ほど、男性ホルモンの低下は急ではないので、女性の更年期障害よりは、症状は重篤ではないようです。
男性更年期障害では、なんとなく疲れる、また、気分がふさぐ、集中力がないなどの不定愁訴が症状として現れるようです。

AGAの人も、この年齢で、さらに薄毛は進行しますし、また、それまで薄毛でなかった男性も、男性更年期の頃には、髪の毛が徐々に薄くなってくる人が多いようです。
男性更年期障害がなぜ起こるかはよくわかっていません。
これは、まだ仮説の段階ですが、男性ホルモンは、知覚神経組織にも存在するアロマターゼにより、エストロゲンに変化します。
すなわち、男性更年期障害も、男性ホルモンが減少し、その結果、知覚神経に作用するエストロゲンが低下することで引き起こされる可能性が大きいのです。

このような背景を考えると、根菜類を食べることは、女性の更年期障害や薄毛のみならず、男性の更年期の不定愁訴や薄毛をも改善してくれる可能性が高いことになります。
このように、根菜類に含まれる難消化物質イヌリンの体内への侵入によるアラームが、デトックス反応を引き起こし、育毛などの健康効果を発現すると考えられます。

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